無線デジタルトルクレンチ「プロレンチ」


    
通信可能距離は30~60m

受信機1台で、トルクレンチ255台接続可能

無線機能の特徴

無線通信規格

採用している無線通信規格はZigbeeです(詳細はこちら
通信距離は30~60mですが、使用する環境により変化します。

受信機(親機)とトルクレンチ(子機)に同一の無線チャンネルを設定することにより、無線通信が可能になります。無線チャンネルは11~26(16チャンネル)を割り当てることができます。違うチャンネルであれば、近接した場所同士でトルクレンチを操作しても、干渉することはありません。
16チャンネル以上必要な場合、設定変更で実現可能です。別途ご相談ください。

トルクレンチには「無線ID」を割り当てます。
1つのチャンネルに理論上、255まで無線IDを割り当てることが可能です。ただし同時接続数は16本までになります。

基本的に1台のパソコンやPLCに、1個の受信機を接続してご使用になります

通信方法

受信機とPCソフトウェアやPLCは、シリアル通信で接続します。

PCソフトウェアやPLC側から設定データ要求コマンドを送信すると、トルクレンチから設定データが送信されます。

トルクレンチ側でピークトルクを検出した場合は自動でデータを送信します。この場合もPCソフトウェアやPLC側から「ACKコマンド」を受信するまで、データを送信し続けます。

この仕組みにより、無線でのデータ取りこぼしを防ぐことが可能です。

定時データ送信

デジタルトルクレンチは受信機へ一定の間隔で定時データの送信を行っています。
このデータを受信することで、トルクレンチとの通信が正常であることを認識することが可能です。

定時データの送信が確認できない場合、トルクレンチに何らかの異常が発生しているので、作業者へ警告をアナウンスすることもできます

トルクレンチがスリープ中は定時通信間隔を空け、バッテリーの消耗を抑える仕組みも備わっています。

PC接続とPLC接続について

PCソフトウェアを構築する場合は、無償のクラスライブラリを利用すれば、面倒なシリアル通信やコマンド解析等の手間を省くことができます。

PLCで構築する場合、通信フォーマットを開示しておりますので、仕様書に基づいて、ラダープログラムを作成する必要があります

無線受信機の構成例

無線受信機は4種類です。接続先や使用用途に応じて選択していただきます。
■接続先がパソコンかPLCか、もしくはI/Oへ出力したい等々
■エクセルのセルに締付結果を直接入力したい
■接点出力を行いたい

無線受信機の仕様

送信できるデータについて

トルクレンチからはピークトルクを検知すると、測定値(トルク値、角度値)、ピークトルク時の日時、管理回数が送信されます

保守設定の「オンラインシステム連携」が有効な場合、受信したソフト側から「受信した」というコマンドを送信しない限り、レンチ側はデータを送信し続けるので、データの取りこぼしは発生しません。

無線デジタルトルクレンチを使うメリット

ポカヨケ用ソフトウェアの構築

リアルタイムに締付データが受信可能になるので、締付回数をカウントし、適正回数データを受信しないと、次の作業へ進めなくするようなソフトウェアを構築することができます。締付回数をカウントすることにより、締め忘れを防ぐことができます

また弊社のデジプロマスタは、作業手順が画面に表示され、各工程のトルク設定をトルクレンチに対して自動で行う機能もあります。この機能を利用すれば、機械式より少ない本数で作業することができ、間違いを無くすことが可能になります。
構築事例はこちら

設備と連携したポカヨケが可能

パソコンではなく、PLCと連携することにより、設備と連動したポカヨケを構築することができます

PLCにシリアル通信用の受信機を設置し、リアルタイムに締付データを受信し、締付回数をカウントします。

構築事例はこちら

トルク精度もUP

無線でリアルタイムに締付結果を取得できるので、締付時のトルク判定も可能です
機械式トルクレンチは締め付けた時のトルク値までは取得できません。

よく「念のため」と2回カッチンと締め付ける方もいますが、これはNGです。
しかし無線でつながっていないため、2回カッチンとやっても、誰にも気づかれません。

デジタルトルクレンチだと、締め付けた時のトルク値が測定され、無線式ならリアルタイムに締付結果データを取得することが可能です。
リアルタイムに受信したデータを利用して、トルク判定も可能になり、トルク精度がUPします

締付データの自動保存

無線でリアルタイムにデータを受信するので、そのままデータを保存することが可能です

このデータを利用すれば、チェックシートへの手書き記入やエクセル入力の手間を省くことができます。

弊社のデジプロマスタであれば、全ての作業が履歴として保存され、ボタンクリックで組立チェックシートを出力することができます

作業ミスを減らし、データを管理したい方におすすめ

以上のように、「無線」に対応した「デジタルトルクレンチ」を利用すれば、様々なポカヨケを構築することができ、リアルタイムに受信したデータをそのまま保存し、チェックシート作成の工数を削減することもできます。

組立ラインでボルトの締め忘れを防ぎたい、締付データを保存しトレーサビリティに役立てたい企業にお勧めです。

トルク管理でお困りでしたら、アドレックにご相談ください

既に多くの企業様に採用されており、そのご利用方法は多岐にわたっております。
まずはご相談いただき、御社にとって最良な提案をさせていただきます。
オンラインでの相談も受け付けております。